フェムテック領域における治療を行う専門医たちによって、「フェムメディカル協会」が設立されました。
フェムメディカル協会は、全ての女性が自身と向き合い、正しい知識に基づいた選択ができる世界を創ることを目的として設立されました。産婦人科、女性泌尿器科、内科など女性の心と身体に精通した専門医師による正しい発信と活動で、安全なフェムテックを実現することを目指しています。
設立の背景にあるのは、「フェムテックの適正な普及」です。市場拡大に伴う誤情報の是正や医療従事者間の知識格差の解消を目指しています。また、「多職種連携の推進」のため、産婦人科・女性泌尿器科・内科の専門医と美容医師やサービス開発者とのネットワークを構築。「患者中心の医療環境づくり」を目指し、女性が正しい知識に基づきサービスを選択でき治療を受けられる社会の実現に向けて取り組みます。
代表発起人は、日本専門医機構認定産婦人科専門医の宮本亜希子医師、ボードメンバーは日本泌尿器科学会認定専門医の中村りょう子医師と日本美容内科学会理事の前田陽子医師で、顧問は日本泌尿器科学会認定専門医の関口由紀医師と日本専門医機構認定専門医の丹羽咲江医師、運営理事はSSFホールディングス/自費研の佐々木威人さん、SSFホールディングスの若林沙弥さんが務めています。
代表発起人である宮本亜希子医師は、「フェムテック(Female+Technology)は2015年頃に生まれ、現在では日本のみならず世界中で市場が拡大しています。それに伴い、様々な職種の方が参入し、誤った情報が広がり、悩みを相談しても解決できず、悲しい思いをする女性も少なくありません」とコメント。

続けて「医療分野でも、フェムテックに関連する治療は保険適用外のものが多く、産婦人科や女性泌尿器科という専門領域の科ではなく、自由診療を主とする美容外科で先に広まっているのが現状です。その結果、専門知識の乏しい医師による不適切な治療で、深刻な合併症を引き起こしたり高額な費用を支払ったのに悩みが解決しないケースもあります」と問題提起し、「私たちは、産婦人科医や女性泌尿器科医(ウロギネ)、内科医として、正しい知識と技術を広めるため、この協会を立ち上げました。フェムテックに関わるすべての人が、正しく楽しく学び合い、ともに業界を育てていけることを願っています」と今後の活動に想いを寄せています。
今後協会は、医療従事者向けのオンライン学術集会(年2回)やオフライン技術講習(膣ヒアルロン酸注入など)、専門サイトによる学術動画の配信、緊急時の医療連携体制の整備に取り組み、一般向けにも専門医×専門家による啓発イベント(例:月経ケア商品の正しい使い方)やホームページでの情報発信を実施していく予定です。
運営事務局:株式会社SSFホールディングス
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