更年期ケアに特化したデジタルヘルススタートアップの株式会社YStoryが、日本貿易振興機構(ジェトロ)主催の「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」プログラムのフェーズ2に選出されたことが明らかになりました。
更年期ヘルスケアアプリ「JoyHer」を提供するなど、AI技術とメディカルサイエンスを活用して更年期のデジタルヘルスケア事業を展開するYStoryは、世界最大級の医療機関の一つであるMayo Clinic Platformが保有する医療データを活用し、AIモデルの開発と米国市場進出を目指すとしています。
アクセラレーションプログラム「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」とは、日本貿易振興機構が経済産業省の協力を得て、国内スタートアップ企業の海外展開支援を行うために企画されたプログラム。2024年10月より実施された基礎プログラム(Phase 1)では、米国ヘルスケア市場への参入に向けた知識の習得と戦略策定支援や、Mayo Clinicミネソタキャンパスへの訪問を通じた現地でのコネクション形成サポート等を行ってきました。
この度、Mayo Clinic Platformによる厳選なる審査を経て、医療データ活用プログラム(Phase 2)にYStoryを含むAI活用型デジタルヘルス企業5社が選出。参加企業には、Mayo Clinic Platformが保有する数百万人分の非識別化医療データにアクセスし、AIモデルの開発・検証を行う機会が提供されます。さらに、専門家による1対1のメンタリング、臨床チームからのフィードバック、Mayo Clinicやミネソタ州のエコシステムおよび投資家に向けたピッチイベントへの参加などを通じ、米国市場への参入に関連する包括的なサポートを受けられることになります。
米国市場では、患者の特徴、医療規制、保険制度などが国内とは大きく異なるため、YStoryはプログラムへの参加を通じて、世界最大級の非識別化医療データにアクセスし、更年期の診断・治療に関するAIアルゴリズム開発の加速を目指すとしています。また米国市場の規制や動向に関する専門性を高め、海外進出の足掛かりを築くとともに、事業開発の次のステージへと進めていくということです。
YStoryコーポレートサイト: https://www.ystoryfemtech.com/
JoyHerアプリ公式サイト:https://www.joyher.life/