更年期世代のニーズを調査 医薬品やサプリメントなどの対処はわずか27%

株式会社インテージヘルスケアは、女性のヘルスケアに特化し、経験症状、対処方法、意識などを明らかにした調査レポートを発刊しました。

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更年期世代のニーズを調査 医薬品やサプリメントなどの対処はわずか27%
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株式会社インテージヘルスケアは、女性のヘルスケアに特化し、経験症状、対処方法、意識などを明らかにした調査レポートを発刊しました。

女性のウェルネス、活躍支援、QOL(Quality Of Life)向上のための商品やサービス市場は、注目を集め始めてから一定の時間が経過しているにもかかわらず、依然として成長を続けており、その可能性はまだまだ広がりをみせています。

今回インテージヘルスケアでは、全国40~59歳の更年期の女性を対象に調査を実施。その結果をまとめた「更年期(メノポーズ)世代のニーズ探索調査」より、更年期女性のセルフケアの現状、特に更年期症状(※1)を対処していない女性の実態の一部をご紹介します。


全国40~50代女性に最近1年間に経験した症状を確認したところ、更年期症状を1つでも経験したことのある人の割合は全体の82%でした。また、最近1年間に更年期症状を経験している人のうち、更年期症状に対し「医療機関を受診」、「市販薬・サプリメントの使用」で対策をしている人は27%に留まります。

一方で、「十分な睡眠・休息をとる」「運動をする」「ストレッチやマッサージをする」など、医療機関・市販薬・サプリ以外の方法で対処している人と、具体的な対処を何もしていない人を合わせると30%で、約3人に1人が更年期症状を経験していても、積極的な対処をしていないことがわかりました。

続いて、自身が更年期だと考えている人(※2)に、更年期に関する理解度(更年期に起こる症状や、女性ホルモンの影響など)を確認したところ、更年期症状の「未対処者」は「対処者」に比べて、全般的に更年期に関する理解度が低いという結果になりました。「未対処者」においても「ホルモンバランスの変化」や「更年期に女性ホルモンが減少する」ことへの理解は一定あるものの、特に「自律神経の乱れ」に関連する項目は「未対処者」の理解度が低く、「対処者」と差が大きいことがわかっています。

最後に、更年期症状の「未対処者」を、更年期症状の生活への支障度を横軸、更年期の認識度を縦軸とし、4つのセグメントに分類すると、それぞれ違った特徴が見えてきました。「先取り対処スタンバイ層」は、更年期に対する認識が高く、生活への支障度は低い、平均年齢が比較的若い層です。この層の特徴は、更年期症状が深刻ではないため、対処の必然性は低いものの、更年期に対する情報感度は高いセグメントで、更年期症状を対処するサービスや商品の潜在的な需要が高いと考えられます。その他「納得がまん層」「迷えるピンチ層」「のんびりライト層」もそれぞれ異なった特徴を持っており、「未対処者」を「対処者」へ導くには、セグメントごとに適したアプローチが必要です。

同レポートでは、「未対処者」の4セグメントそれぞれについての特徴を詳しく分析し、各セグメントに対するアプローチ方法を提言しています。更年期対策市場に向けた商品・サービス開発の基礎資料として、活用できるでしょう。


更年期 – FEMTECH LAB

※1: 本調査では、更年期のホルモンバランスの変化によって起こると考えられる代表的な15種類の症状を「更年期症状」として定義

※2: 自身の身体への更年期による影響について「医師の診断を受け更年期と診断された人」「更年期の影響を確実に感じているが医師の診断は受けていない人」「更年期の影響を少し感じていて、そうかと疑っている人」「更年期の影響は感じていないが、そうかと疑っている人」の合算

《FEMTECH LAB編集部》

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