漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品株式会社は、20~75歳の女性2,800人(各年齢50名)を対象とした「女性の身体の曲がり角に関する調査」(※)を実施したと発表しました。
これまで半世紀以上にわたって、女性の多種多様な悩みに寄り添った漢方薬を提供してきた同社。女性特有の疾患に対応する漢方薬の需要は増加傾向にあり、近年注目が集まっている「フェムケア」カテゴリーについても、注力テーマの一つとして捉えています。
漢方では、古くからの経験値として、女性は7の倍数の年齢の時に体調変化の兆しが表れると考えており、年齢とともにホルモンや自律神経、代謝などが変化することで、体質や心身に大きな揺らぎをもたらすタイミングが存在するとされています。そこで今回同社では、こうした身体の「曲がり角」とも言える変化のタイミングの実態を調査。「女性の身体曲がり角マップ」を作成しています。

同調査では、20~75歳の女性2,800人を2歳刻みに分け、睡眠や肌、体力など全13項目に関して、2~3年前と比べて「変化を感じる」と回答した人が最も多い年齢を「曲がり角」としました。
その結果、40代後半から50代にかけて、複数の項目で顕著な変化実感が表れる結果となりました。特に、58-59歳は「体力」、「筋力」、「仕事のパフォーマンス」の3つの項目において最も変化を感じる年齢であり、大きな曲がり角の1つであることが伺えます。また、最も若くして大きな変化が訪れるタイミング36-37歳は、「体重」と「精神的余裕(イライラしやすくなった、落ち込みやすくなったなど)」の曲がり角であることも読み取れます。
続いて、体質や心身のいずれかの変化を感じたことがあると回答した人の割合をみたところ、38-39歳(97.1%)、58-59歳(99.9%)、68-69歳(98.0%) の3つのタイミングで97%超える高い数値を示し、身体の変化を実感する女性が多い結果となりました。このことから、40歳前、60歳前など、次の年代に上がる前の「プレ世代」は特に身体の変化を感じる傾向にあることがわかります。

また、具体的な身体の変化について全体平均と比較したところ、「曲がり角」の年代ごとに特徴的な傾向がありました。プレ40代(38~39歳)では、「体重」「生理」「精神的余裕」といった項目で変化を実感する割合が高く、ホルモンバランスや生活環境の変化が影響していると考えられます。

一方、プレ60代(58~59歳)では、「肌」「筋力」「感覚器」などの変化に加え、「ストレスを感じやすくなった」、「考えることが苦痛になった」など仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす変化を感じる方が目立ちました。

さらに、プレ70代(68~69歳)になると、加齢に伴う筋力や感覚機能の低下をより強く実感する傾向が明らかになっています。
更年期 – FEMTECH LAB
調査概要
●実施時期:2025年5月30日(金)~6月2日(月)
●調査手法:インターネット調査
●調査対象:全国の20-75歳の女性2,800人(各年齢50名ずつ/年代別の人口構成比に合わせて回収)
●調査委託先:株式会社 H.M.マーケティングリサーチ
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※身体の変化ポイント 全13項目の内容
・体力(疲れやすくなった、徹夜がつらくなったなど)
・体重(増減しやすくなった、減りにくくなったなど)
・肌(ハリやツヤがなくなった、くすみが気になるようになったなど)
・髪質(薄毛・脱毛・白髪・パサつきなど)
・食(少食になった、脂っぽいものや酒量を減らすようになったなど)
・睡眠(寝つきが悪くなった、長く眠れなくなった、眠りが浅くなったなど)
・生理(月経不順・PMSの悪化など)
・体温調節(寒がりになった、ほてりやすくなったなど)
・精神的余裕(イライラしやすくなった、落ち込みやすくなったなど)
・筋力(力が弱くなった、姿勢が悪くなった、転びやすくなったなど)
・仕事のパフォーマンス(ストレスを感じやすくなった、考えることが苦痛になった、やる気が低下したなど)
・活動意欲(人と会うのが億劫になった、趣味がなくなったなど)
・感覚器(耳が聞こえにくくなった、視力が低下したなど)