花王株式会社は、職場のトイレにナプキンを備品として設置する「職場のロリエ」プロジェクトの導入企業が300社に拡大したと発表しました。このプロジェクトは、突然生理が来ても安心して働ける職場環境の実現を目指し、2022年から推進されています。
「職場のロリエ」は、企業の福利厚生の一環として、トイレットペーパーと同様に生理用ナプキンを職場のトイレに備品として設置することを推進する取り組みです。花王が実施したアンケート（2022年インターネット調査 対象：全国の20～30代の働く女性500名）によると、多くの働く女性が仕事中の突然の生理に困った経験があることが明らかになりました。
「職場のロリエ」プロジェクトでは、花王が専用ボックスを無償で提供し、ナプキンは導入企業が福利厚生の一環として購入する仕組みになっています。さらに、花王は生理の基礎知識やケーススタディをまとめた研修動画「生理を知る。考える。」も提供し、社員が安心して働ける環境づくりを具体的にサポートしています。
導入企業の社員からは、「ナプキンを替えたいのに予備がないときにすごく助かったし、安心感があった」「作業着が白いので染み出していないかストレスだったが、安心して働ける」といった声が寄せられており、約95%の方が継続を希望しているとのことです（2024年花王調べ 対象：テスト導入いただいた企業(1社)の従業員109名）。また、導入企業の担当者からも、「こういう活動を待っていた、会社への期待度が上がったと社員から反響があった」「働く女性の支えとなるだけでなく、男性にとっても生理を知るきっかけになった」など、好評の声が聞かれています。
花王は今後、さらなる導入企業の拡大を目指すとともに、「職場のロリエ」の活動を通じて、生理にまつわる困りごとを解消し、生理の期間もより快適に過ごせる環境づくりを推進していく方針です。企業の福利厚生の新たな形として、社会全体に波及効果をもたらすことが期待されます。
職場のロリエ WEBサイト：https://www.kao.co.jp/laurier/project/shokuba/
