医療法人浅田レディースクリニックと日本アイ・ビー・エム株式会社はチャットボット・アプリケーション「チャットボット浅田せんせい」を共同開発しインターネット上に公開しました。
このアプリケーションは、生成AIを活用し不妊治療の質問に答えることができるのが特徴です。また、浅田理事長の不妊治療に関する知識をベースに構築されており、不妊治療で悩む方々やその家族が、治療に関する問い合わせをいつでも気軽に行うことができます。
日本国内で体外受精・胚移植等における不妊治療の実施件数は、50万件以上とされており、未だ治療を受けていない不妊に悩む潜在的な患者はそれ以上になると想定されています。しかし不妊症は科学的に解明されていないことも多く、治療法も確立されていないのが実情です。
潜在的な患者はSNS等で情報収集することも多いですが、それらの情報には民間療法も含まれ、信頼できる不妊治療の情報を得ることはインターネットが発達した現代においても課題とされています。
これまでも浅田レディースクリニックと日本IBMは、不妊治療業界におけるAIの活用に取り組んでおり、不妊治療に携わる若手医師の育成・教育を支援するAIシステム「AACS(アークス)」を共同開発しました。
今回開発された「チャットボット浅田せんせい」は、Retrieval-Augmented Generation(RAG)アーキテクチャーを採用しています。RAGは外部の知識ベースから事実を検索し、正確な情報に基づいて回答を生成する仕組み。ユーザーの質問に関する情報を浅田理事長の知見データベースから取得し、それを元に生成AIが回答します。これにより一般的な不妊治療に関する質問に加えて、浅田レディースクリニック独自の治療に関する質問に対して、浅田理事長の知見に基づいた信頼できる回答を可能にしています。
妊活 – FEMTECH LAB