早期の妊娠を目指す「妊活」では、排卵日の正確な把握、毎日の記録の継続、パートナーの協力など、課題は人それぞれ。医療機関にかかる場合も、精神的なハードルや、忙しいなかで通院する時間が取れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんななか近年注目されているのが、テクノロジーを活用した「フェムテック」による妊活サポート。おりものシートや自動体温計、男性用精子チェックツールなど、妊活の悩みを解決するアイテムが登場しています。
本記事では、妊活の基本から具体的な方法、そして課題を解決するフェムテック製品6選をご紹介します。
妊活の基本と理想的なすすめ方

まずはじめに、妊活の基本知識と妊娠成立までの流れを確認しておきましょう。妊娠の仕組みを理解することが、効果的な妊活の第一歩となります。
妊活とは?基本知識と科学的アプローチ
いまや多くの方に浸透している「妊活」という言葉。明確な定義はありませんが、妊娠を望んでいる男女ふたりが“赤ちゃんを授かるためにおこなう活動全般”を指します。
なぜいま妊活が注目されているのでしょうか。
厚生労働省の統計によると、第一子出生時の母親の平均年齢は上昇傾向にあり、2011年には30歳を超えています。第一子出生時の母親の平均年齢は年々上昇。
一方日本生殖学会のデータでは、女性の自然妊娠率は30歳以降低下していくことがわかっています。つまり、晩婚化により妊活開始が遅くなるほど、より積極的なアプローチが必要になってくるのです。
しかも現代社会では、共働きが一般的になり、家事や育児の負担も加わって、誰もが時間に追われる日々を送っています。「効率的に妊活をすすめたいけれど、頻繁な通院は難しい」そんなジレンマを抱える方が増えています。
こうした背景から注目されているのが、テクノロジーを活用した「フェムテック」です。自宅で手軽に使えて、科学的なデータにもとづいた妊活サポートが可能。
忙しい現代人のライフスタイルに合った、新しい妊活の形として広がりを見せています。
妊娠の仕組みと知っておくべきポイント
妊娠は4つのステップで成立します。
まず卵巣から卵子が放出される「排卵」が起こり、性交渉により「射精」された精子が卵管へ向かいます。卵管膨大部で卵子と精子が出会うと「受精」が成立し、受精卵となります。
その後、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮へ移動し、約7日後に子宮内膜に定着する「着床」をもって妊娠が成立します。
ここで重要なのが、受精可能な時間の制限です。卵子が受精可能な期間は排卵後約24時間、精子が受精能力を保つ期間は射精後約72時間とされています。
つまり、月に数日しかない受精タイミングを逃さないことが、妊活成功のカギとなるのです。
妊娠が成立すると、月経の遅れ、微量の出血、基礎体温の高温期継続、強い眠気、吐き気(つわり)などの症状が現れることがあります。
個人差はありますが、これらの兆候があれば早めに産婦人科を受診しましょう。子宮外妊娠などのトラブルを早期発見する意味でも、医師の診断を受けることが大切です。
一般的な妊活手法とその実践

妊活といわれても漠然としていて、何から手をつければよいのでしょう。そんな方のために、基礎体温測定からタイミング法、生活習慣の改善まで、一般的な妊活手法とその実践方法をくわしく解説します。
基礎体温で知る!自分の月経周期
妊活で重要なのは、排卵日を含む月経周期を把握することです。でも、排卵は目に見えないため、いつ起きているかわかりません。そこで役立つのが「基礎体温」の測定です。
基礎体温とは、朝目覚めてすぐ、まだ体を動かす前の体温のこと。女性の体温は月経周期にあわせて、排卵前の低温期と排卵後の高温期にわかれています。この体温変化を記録することで、自分の月経周期のパターンが見えてくるのです。
毎朝同じ時間に測定を続けると、「生理開始から約何日目に排卵が起きているか」という自分特有のリズムがわかってきます。
自分の月経周期のパターンを把握することで、次の排卵時期の目安を立てやすくなり、妊活のタイミングを計画的にすすめられます。
「基礎体温」とは、生命維持活動に必要な最小限のエネルギーのみを消費している安静時の体温のことです。基礎体温は、排卵がおこなわれている女性の体では低温期と高温期の2相にわかれ、一定のサイクルで繰り返されています。
基礎体温の変化を知ることで排卵日を予測できるため、妊活では基礎体温のサイクルを把握することが基本となります。
「妊活おりものシート」による排卵日予測
基礎体温である程度の排卵パターンは把握できますが、実は基礎体温だけで排卵日を正確に予測するのは難しいとされています。体温が上昇した時点では、すでに排卵が終わっている可能性が高いからです。
そこで注目されているのが「妊活おりものシート」です。通常のおりものシートの機能にくわえて、排卵期特有の成分変化を検出することで、妊活に適したタイミングを教えてくれます。
基礎体温の記録から予測される排卵日の数日前から使用をはじめ、シートに2本線が表示されたら妊活のタイミング。毎日の検温が難しい方や、より手軽に排卵期を知りたい方にとって便利なアイテムとなっています。
医師の指導による「タイミング法」
基礎体温測定や「妊活おりものシート」をつかう方法も、広い意味ではタイミング法です。しかし、医師の指導によるタイミング法は、より精密で確実性の高いアプローチとなります。
医療機関の診察では、超音波検査で卵胞の大きさを確認したり、尿検査でホルモン値を測定することが可能です。これにより医学的に排卵日を特定し、もっとも妊娠しやすいタイミングを指導してもらえます。
ただし、排卵日前後に数回の通院が必要で、仕事の調整や費用面、パートナーの協力など、クリアすべきハードルもあります。
まずは基礎体温などを活用してタイミングを計り、必要に応じて医療機関での相談を検討するという段階的なアプローチも一つの方法です。
パートナーの理解と協力
妊活は一人では成立しませんが、パートナー間で温度差が生じることも少なくありません。
妊活をはじめる前に話し合っておきたいのは、具体的な目標と現実的な制約です。いつまでに何人の子どもを望むのか、妊活にかけられる期間や費用、医療機関受診への考え方など、お互いの希望と限界をすりあわせましょう。
また、タイミング法では排卵日前後の性交渉が重要になりますが、「義務的」になってしまうとお互いにプレッシャーを感じることも。
妊活は長期戦になることもあるため、ストレスを溜めない関係性づくりも成功のカギとなります。
ブライダルチェックとプレコンセプションケアの違い
妊活をはじめる前に、自分の体の状態を知っておくことが大切です。医療機関では「ブライダルチェック」や「プレコンセプションケア」という名前で検査を提供しています。
「ブライダルチェック」は本来、結婚前の一般的な健康確認を指しますが、最近では妊娠前検査の意味で使われることも増えています。
一方「プレコンセプションケア」は、妊娠前(プレコンセプション)のケアという意味で、より妊娠に特化した検査をおこないます。風疹抗体の確認、葉酸値のチェック、生活習慣の見直しなど、健康な妊娠・出産のための準備を包括的にサポートするものです。
医療機関によって呼び方や検査内容は異なりますが、妊活前に自分の体の状態を確認することで、安心して妊活をスタートできるでしょう。
妊活で多い悩みと課題

いざ妊活をスタートしても、すぐ妊娠できるとは限りません。次のような悩みや課題に直面している夫婦は少なくないでしょう。
排卵日の正確な把握が難しい
基礎体温をつけて、排卵日を予測しようとするのは妊活の基本です。しかし、そもそも基礎体温の測定方法が違ったり、ストレスなどの影響を受けて排卵日がズレたりすることもあります。自己流では正確な排卵日の把握が困難であるのが実状です。
記録の継続に手間がかかる
妊活中に欠かせない基礎体温や検査日などの記録は、1回あたり数分であっても、手間がかかり面倒な作業と感じる方もいるでしょう。
最近では、自動で記録してくれる体温計やアプリなど、テクノロジーを活用した解決方法も登場しており、計測や記録の負担を軽減する選択肢が増えています。
心身にかかる負担
妊活には、いつ結果が出るかわからない特徴があります。「今月こそは」と期待しては生理が来て落ち込む、この繰り返しが心を疲弊させていきます。
また、まわりからの「子どもはまだ?」という質問、友人の妊娠報告への複雑な気持ち、パートナーとの温度差など、周囲との関係性でもストレスを感じることがあります。
仕事をしながらの通院調整も、職場に言い出しにくかったり、急な呼び出しに対応できなかったりと、社会生活との両立も大きな課題です。
フェムテックで変わる妊活アプローチ

妊活は、基礎体温の測定にはじまり、病院での検査、記録の管理など、地道な作業の積み重ねです。この継続的な負担を、テクノロジーで軽減できるとしたら?
「フェムテック」とは、Female(女性)とTechnology(技術)を組み合わせた言葉で、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスの総称です。妊活分野では特に、データの可視化と作業の自動化で大きな変化をもたらしています。
従来の妊活では、毎朝同じ時間に体温を測り、データを手入力していました。しかし現在では、技術の進歩により状況が変わりつつあります。
たとえば、ウェアラブルデバイスが睡眠中に自動で体温を測定。蓄積されたビッグデータをAIが分析し、個人の排卵パターンを予測することも可能になりました。
また、スマホアプリを通じてパートナーとデータを共有したり、医師に正確な情報を伝えたりすることも簡単に。「なんとなく」から「データにもとづいた確実性」へ、フェムテックは妊活を根本から変えつつあります。
技術の力で「毎日の負担」を軽減し、「見えない不安」を可視化することで、より前向きに妊活に取り組める。それがフェムテックが提案する新しい妊活の形です。
妊活に役立つフェムテック製品6選

ここでは、「FEMTECH LAB」で取り扱っている製品のなかから、妊活に使えるフェムテック製品を6点ご紹介します。本サイトだけの読者限定特典もあるので、ご活用ください。
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ソフィ妊活タイミングをチェックできるおりものシート10枚

排卵期特有の成分変化を検出する妊活専用のおりものシートです。通常のおりものシートと同じようにショーツにつけて使用し、シートに表示される2本線で、妊活に適したタイミングの目安を確認できます。毎日の基礎体温測定が難しい方や、より手軽に排卵期を知りたい方におすすめです。
ソフィ妊活タイミングをチェックできるおりものシート10枚
TENGAメンズルーペ

妊活中はもちろん、妊活前から男性が使えるアイテム。お使いのスマートフォンで精子の運動量や濃度などを手軽に観察できます。使い方にコツがいりますが、仕事などで受診のハードルが高い男性におすすめです。
TENGAメンズルーペ
わたしの温度® デバイス/専用ナイトブラ


「わたしの温度®」は毎日の基礎体温測定が手間に感じる女性にぴったりのアイテムです。使い方は簡単で、デバイスを装着したナイトブラをつけて寝るだけ。温度リズムを自動で計測・記録してくれます。
また、記録は専用アプリにグラフ化されて表示されるので、カレンダーとあわせて確認可能。排卵予測日や妊娠のしやすさなどもひと目でわかる仕様です。
※「わたしの温度」は、TOPPANホールディングス株式会社の登録商標です。
わたしの温度®デバイス
わたしの温度®専用ナイトブラ
精育支援サプリメント

妊活中の男性の栄養素をサポートするサプリメント。複数のサプリを用意しなくても、この1袋だけで精子の状態改善に役立つ栄養素を手軽に補えます。女性から男性への贈り物としてもおすすめです。
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活力支援サプリメント

男性の活力をサポートするサプリメントです。滋養強壮のはたらきがある植物・マカ由来の成分が配合されているので、妊活の心強い味方となるでしょう。
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ルイボスアロマラズベリー(5包ティーバッグ)

ベリーの香りが楽しめる、ノンカフェインのルイボスブレンドティーです。安産の味方ともいわれるラズベリーリーフがブレンドされています。
ビタミンや鉄分、ミネラルがたっぷり含まれているので、妊娠中にも楽しめます。
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まとめ
妊娠の基礎知識から、妊活の悩みを解決するフェムテック商品までご紹介しました。女性が妊娠可能な期間には必ずリミットがあります。焦りや悩みを解決する第一歩として、フェムテックの効果を体感してみてください。
また、妊活前には性感染症や子宮頸がんの検査をすることも大切です。妊娠中に病気が見つかった場合、疾患によっては治療が進まない場合もあります。妊活前に病気のリスク管理をしてから妊活をスタートさせましょう。
また、FEMTECH LABでは助産師・保健師・看護師の有資格者による健康相談会を不定期で開催しています。妊活、月経、PMS、更年期など、女性の健康に関する幅広いテーマについて、プライバシーに配慮した場所でご相談可能です。
専門家に直接相談できる機会ですので、ぜひご活用ください。あなたの健やかな毎日を、FEMTECH LABがサポートします。
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