雪印メグミルクグループの雪印ビーンスターク株式会社は、メンバーズクラブ「まめコミ」会員のうち、妊娠を経験した人を対象に「妊娠と仕事に関する意識調査」を実施しました。

つわりの症状に関する調査では、「つわりがあった」「少しあった」という回答は84.7%と高く、「ほとんどなかった」「なかった」は15.4%という結果に。つわりの症状別では、「眠気やだるさ」が1位、続いて「食べづわり」「においが気になる」「朝起きるとムカムカしてしまう」が上位になりました。

また、つわりが始まった時期は6週目頃が一番多く、5週目くらいから8週目で始まる傾向がみられました。早い人は12週頃で終わり、15~20週頃で終わる人も多くみられます。その一方で、出産直前までつわりが続いた人も。辛いつわりの始まりは8~10週が多く、終わりは12週、20週頃との回答が多い結果となりました。



また、つわりで産婦人科を受診した人の割合は22.9%という結果に。産婦人科を受診しなかった理由は「生活や仕事にやや支障はでたががまんできたから」「改善すると思わなかったから」「がまんすればいいとおもったから」が上位となっています。つわりで受診した際の産婦人科からのアドバイスとして多かったのは、「休み時間を増やす」「食事の取り方の工夫」「葉酸の摂取」で、「ビタミンB6」の摂取は1割程度でした。

続いて、「つわりと仕事」に関する調査では、つわりで生活や仕事に支障が出なかった人は31.3%、支障が出た人は68.7%、 そのうち入院してしまった人が2.7%となり、約7割の人がつわりで生活や仕事に支障が出ていることがわかりました。


また、妊娠に関する報告を上司や同僚に伝えたタイミングについては、個人差があるものの上司と同僚とでは伝える時期が異なる傾向にあり、上司には妊娠初期に、同僚には妊娠初期から中期(安定期)にかけて伝えていることがわかります。 上司に伝えた理由としては、「つわりで体調が悪くなった」「勤め先に迷惑をかけるかもしれない」「担当業務に影響がでると思った」など、同僚に伝えた理由は「安定期に入ったから」「同僚へ迷惑をかけると思った」などの理由が上位になりました。

つわりが始まったタイミングで勤め先の上司に情報共有した人がもっとも多く、妊娠週数は妊娠5~10週と妊娠12週。つわりが、勤め先の上司に妊娠を報告するきっかけになっていると言えます。


最後に、妊娠期の不安感と「母健連絡カード」の使用について調べたところ、「妊娠がわかったとき、生活や仕事の変化について不安を感じた」と答えた割合は60.9%と高い結果となりました。また、主治医等が行った指導事項の内容を、妊産婦である女性労働者から事業主へ的確に伝えるためのカード「母健連絡カード」の認知度は高いものの、母健連絡カードをもらったことがある方の割合は22.6%とあまり活用されていないことがわかりました。母健連絡カードをもらった人の症状は、つわりが52.3%、妊娠悪阻が35.6%、ついで子宮収縮という結果となっています。