株式会社インテージヘルスケアは、女性のヘルスケアに特化し、経験症状、対処方法、意識などを明らかにした調査レポートを発刊しました。
女性のウェルネス、活躍支援、QOL(Quality Of Life)向上のための商品やサービス市場は、注目を集め始めてから一定の時間が経過しているにもかかわらず、依然として成長を続けており、その可能性はまだまだ広がりをみせています。
今回は、全国20~79歳の女性を対象に行った「女性の健康に関するお悩み実態把握調査」より、女性の健康やお悩みに関する意識と実態の一部を紹介します。
まず全国20~79歳の女性に「最近1年間に経験した症状」を確認したところ、「目の疲れ」と「肩・首筋・腰・背中のこりや痛み」が約4割、次いで「睡眠」「疲労」「手足の冷え」などが挙げられました。興味関心のあるヘルスクレーム※1では、経験症状上位の他、「免疫ケア・サポート」や「体脂肪の減少・代謝サポート」にも関心が集まっており、これらの症状を解決する商品やサービスは受容性があると考えられます。

また、同調査ではPMS、更年期症状、メンタルヘルス、エイジングケア(フレイル※2)をピックアップ症状とし、詳細を聴取。その中で、PMSの「日常生活への支障度」と「対処の満足度」を確認したところ「支障がある※3」は81.1%と高いものの、「対処に満足している※4」は21.3%と低い数値に留まりました。更年期症状の「支障がある」は62.5%、「対処に満足している」は16.4%でPMSと同様の傾向となり、いずれの症状も日常生活への支障割合は高いものの、満足のいく対処はできていないことがわかります。
さらに、PMSと更年期症状について、症状を経験した人のうち日常生活の支障度が高く、かつ、対処が不満な人の割合を確認したところ、「支障度が高く」「対処が不満」な人である「悩み度高」はPMSで14.3%、更年期症状で9.1%でした。「悩み度高」と「やや高い」を合わせると、PMSは64.7%、更年期症状は52.9%と、いずれの症状も悩みを抱える人が多く、顕在・潜在ニーズがあることがうかがえます。
更年期 – FEMTECH LAB
※1:商品の有効性・機能性に関わる表示。本調査では機能性や効能効果として聴取
※2:年齢とともに筋力・気力が低下した状態。今回の調査では「加齢に伴って現れる諸症状」として聴取
※3:「日常生活ができないほど動けない日がある」「日常生活はできるがつらさを感じる日がよくある」「日常生活はできるがつらさを感じる日がたまにある」を合算
※4:「非常に満足」「満足」「やや満足」を合算