「パートナーの生理はサポートするのが当然」SNSが変える男性の生理観

利用者数70万人の生理・PMSの共有アプリ「ケアミー」を運営する株式会社ヘルスアンドライツは、パートナーのいる15歳~44歳の男性450名を対象に「生理に関する意識調査」を実施。

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利用者数70万人の生理・PMS※の共有アプリ「ケアミー」を運営する株式会社ヘルスアンドライツは、女性の健康週間(3月1日~8日)および国際女性デー(3月8日)に合わせ、パートナーのいる15歳~44歳の男性450名を対象に「生理に関する意識調査」を実施しました。

近年、学校教育や企業研修、メディア、SNSを通じて、生理に関する男性の理解が進んでいます。本調査では、SNSで生理に関する情報に触れることが、男性の意識や行動にどのような影響を与えているのかを検証。結果として、SNSでの情報接触が男性の生理やPMSへの理解を深め、パートナーへのサポート意識や行動変容を促していることが明らかになりました。

調査の結果、パートナーのいる男性の70%が、SNSで生理やPMSに関する投稿を見た経験があることがわかりました。かつて「女性だけの問題」とされタブー視されがちだった生理が、社会全体で関心を持たれるテーマへと変化していることがうかがえます。

また、生理やPMSに関する情報に接触したSNSは、YouTube(63.8%) が1位。次いで、X(54.6%)、Instagram(46.3%)、TikTok(36.7%) が続きます。

出典:YouTube

特にYouTubeでは、カップルが生理やPMSについてオープンに話し合う様子を発信するコンテンツが増えており、インフルエンサーの影響力の大きさがうかがえます。

生理やPMSに対する意識を見てみると、生理やPMSに関する投稿を「頻繁に見る」男性の45.8%が「パートナーをサポートするのは当然」と回答。一方、全く見たことがない男性では18.5%にとどまりました。

また、「生理やPMSについて知ることは男性にも必要」と考える割合は、頻繁に見る男性で44.2%、全く見たことがない男性では25.9%。「知識が仕事や人間関係にも役立つ」と回答した割合は、頻繁に見る男性で38.3%、全く見たことがない男性では13.3%という結果に。

SNSを通しての情報接触が男性の意識を変え、パートナーへの理解やサポート意識を高めることがわかります。知識が職場や日常生活での人間関係にも良い影響があると考える男性が増えることも、注目すべき点と言えるでしょう。

実際の行動面について見てみると、生理やPMSに関する投稿を頻繁に見る男性のうち、60%が「さらに詳しく調べた」、48.3%が「パートナーと生理やPMSについて話す機会が増えた」、33.3%が「生理関連の商品・サービスを提案、または一緒に購入した」、28.3%が「家事の負担軽減やデートの予定変更などパートナーの体調を考慮した行動をとった」と回答。

SNSで得た知識が、単なる理解にとどまらず、「会話の増加」「商品・サービスへの関心」「パートナーへの配慮行動」など、具体的なアクションにつながっていることがわかります。SNSを通じた情報接触は男性の生理に対する理解を深めるだけでなく、行動の変化も促していることが明らかになりました。

※PMS(月経前症候群)は、女性ホルモンの変動などの影響で、生理前3~10日間に表れ、生理が始まると治まる精神的、身体的症状のこと。抑うつや不安、イライラなどの精神的症状、頭痛や腰痛などの身体的症状が代表的です。

《FEMTECH LAB編集部》

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