女性のデリケートゾーントータルケアブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」を企画・運営する株式会社陽と人(ヨミ:ひとびと)と、パラマウントベッド株式会社が、更年期世代の女性従業員を対象とした「DE&I対応型ヘルスリテラシー研修と更年期当事者の不調改善伴走支援プログラム」を共同開発。セントラル石油瓦斯株式会社にて実施しました。
「DE&I対応型ヘルスリテラシー研修と更年期当事者の不調改善伴走支援プログラム」は、女性従業員の抱える更年期の症状や睡眠などの健康課題に対応するための包括的なサポートプログラムです。
女性特有の健康課題に関する基礎知識研修を職場で実施することから始まり、役員や管理職向けにアクティブラーニング型のワークショップ研修も行います。その後、女性当事者向けに睡眠を含む更年期症状改善に取り組む伴走型プログラムを約2か月間実施。パラマウントベッドの非装着型睡眠計測センサーによる睡眠データの測定や、個別カウンセリングなどを通じ、個人の症状や特性に合わせて、睡眠状態等の可視化と改善行動をサポートします。また、最後に知識研修やプログラム実施の結果のフィードバックを企業に行います。

今回、更年期症状や不眠症状があるプログラム参加者15名全員に対してアンケート調査をし、睡眠計測、カウンセリング、セルフケア用品の提供を実施。更年期症状・不眠・心理・認知行動に関する主観アンケートとシート型の睡眠計測センサーによる客観データを用いて、対策開始前1か月から開始後1か月の変化を評価しました。その結果、更年期世代の女性従業員は環境要因として職場や家庭においても責任や負荷がのしかかるほか、身体的要因として更年期不調・不眠など、総合的な要因が生産性に影響を与える「見えない不調」が存在していることが浮き彫りになりました。
また、プログラムに参加したことで15名のうち8割以上の方の睡眠スコア※が上昇。プログラム前後のアンケートによる自己評価では、約7割の方において更年期症状と不眠症状の改善傾向がみられたとの結果となりました。

今回の結果を通じて、データ研究チームのパラマウントベッド株式会社 睡眠研究所の塩貝有里さんは、「更年期症状は睡眠やうつとも関係があり、例えばホットフラッシュなどの血管運動神経症状があると睡眠の質が悪いことや、うつの好発年齢は更年期と重なっていることが知られています。またうつ病では不眠症状がみられることが多く、不眠がうつ病を悪化させる一因にもなると言われています。さらに、睡眠不足は感情をコントロールする機能や注意力を低下させ、業務パフォーマンスを低下させる可能性があります。このように不調には様々な要因が絡み合っているので、睡眠だけでなく更年期症状にも向き合うことのできるプログラムによって、相乗効果が得られることを期待しています」とコメントを寄せています。
※離床回数、中途覚醒、睡眠効率などパラマウントベッドが独自に算出している数値