大塚製薬、月経周期における肌状態の変動および有用な食品についての研究成果を発表

大塚製薬株式会社では、月経周期によって変化する肌の変動に着目した研究を実施。

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大塚製薬、月経周期における肌状態の変動および有用な食品についての研究成果を発表

大塚製薬株式会社は、様々なライフステージで特有の健康課題が存在する「女性の健康」を注力する社会課題の一つに位置付け、女性の健康をサポートすべく研究開発や啓発活動を行っています。同社では、月経周期によって変化する肌の変動に着目した研究を実施。このたび肌の変動の評価とともに、エクオール、ビタミンD、コラーゲン、カルシウム、マグネシウム含有ゼリー飲料(以下「試験食品」)が月経後の肌状態等の向上に寄与する可能性が示唆される研究論文が日本女性医学学会雑誌に掲載されたことを発表しました。

月経周期に伴うエストロゲンとプロゲステロンの変動は、さまざまな身体的影響を及ぼします。そこで同社は、月経周期に応じた肌の変化に着目。主観的・客観的評価による基礎情報を取得するとともに、試験食品を月経後に6日間摂取することによる肌への影響を検討しました。

対象は、月経周期に応じて肌の状態に変化を感じる閉経前女性109名。非摂取期を対照とした非盲検クロスオーバー比較試験を実施しました。月経開始日をDay1 とし、試験食品摂取期にはDay7から連続して6日間、朝食後に試験食品の摂取を実施。その後、Day6、Day13および次回月経開始日に、主評価項目として全16項目から成る肌に関する自記式質問紙調査を行いました。また、副次評価項目としてDay6、Day13、Day20に肌の客観的評価と血中パラメーターの評価も行っています。

その結果、非摂取期における月経周期に応じた肌状態の変動として、月経周期6日目から13日目にかけて「全体的な肌の調子」が上がるものの、次回の月経開始日には悪化すると感じていることが確認されました。

また、月経後から6日間試験食品を摂取する摂取期と非摂取期の肌状態を比較したところ、主観的評価では、月経周期6日目から13日目にかけて非摂取期よりも摂取期のほうが有意なスコアの増加が認められる結果に。次回月経開始時における肌の状態悪化を抑制することが示唆されています。また客観的評価では、月経周期6日目から13日目にかけて肌の滑らかさのスコア変化が有意に向上しました。このことから、試験食品が月経後の肌状態の向上に寄与する可能性が示唆されたと言えるでしょう。

また、試験食品を6日間摂取することにより、血中25(OH)D3(貯蔵型ビタミンD)が上昇し、摂取終了1週間後においても高値を維持。日本人女性を対象に20µg という低用量のビタミンD3 を6 日間の短期介入で評価した報告は、同研究が初めてです。

今回の調査で、月経周期に応じて肌の状態に変化を感じる女性は、月経後に肌の状態が向上し、黄体期*を経た次回月経開始日には悪化を感じていました。しかし、試験食品摂取によって、普段の月経後より肌状態に対する実感が向上し、次回月経開始日における悪化を抑制。試験食品が月経後の肌状態の向上に寄与する可能性が示唆されたと言えるでしょう。


月経 – FEMTECH LAB


* 黄体期:女性の月経周期のうち、排卵後から次の月経が始まるまでの期間を指します。

《FEMTECH LAB編集部》

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